薬剤師資格の難易度は?薬剤師の目指し方と国家試験合格率

薬剤師資格

薬の専門家として、調剤・医薬品の管理・服薬説明などを行なう薬剤師。薬剤師として働くためには、国家資格が必要です。

この記事では、薬剤師になるための資格と薬剤師国家試験の難易度について解説します。薬剤師を目指している方はぜひ参考にしてください。

薬剤師になるための資格とは

薬剤師として働くには薬学部を卒業し、国家試験に合格しなければなりません。その後、薬剤師名簿に登録する必要があります。

薬剤師国家試験は毎年2月頃に実施されており、合格発表は例年3月です。厚生労働省の「国家試験合格発表」サイトで行われます。受験手数料は6,800円です(2025年6月時点)。

薬剤師の国家試験を受験するには、薬学部を卒業しているか、卒業見込みであることが条件です。つまり薬学部に進学し、所定の課程を修了する必要があります。

4年制の薬学部もありますが、6年制の薬学部を卒業しなければ薬剤師国家試験を受験できません。

ただし、厚生労働省の審査で受験資格が認められれば、受験が可能になる場合もあります(外国の薬学部卒業者・6年制移行前の4年制薬学部卒業者など)。

薬剤師国家試験の難易度・合格率

薬剤師国家試験の難易度は高いといわれています。合格基準は毎年の問題の難易度に応じて変動し、相対評価で決まります。

2020年から2025年までの薬剤師国家試験の合格率は以下のとおりです。

2020年:69.58%
2021年:68.66%
2022年:68.02%
2023年:69.00%
2024年:68.43%
2025年:68.85%

2020年以降の合格率は60%台後半で推移しています。2025年の合格率は68.85%で、受験者数は1万3,310人、合格者数は9,164人でした。

合格率だけを見ると、薬剤師国家試験は比較的合格しやすい試験のように思えるかもしれません。しかし大学で必要な科目を履修し、各科目のテストに合格するには日々の努力が必要です。

また、薬学部への入学は難しく、入学後に留年する人も一定数いるというのが現状です。

合格までの道のりは決して楽ではなく、継続した学びが求められるといえるでしょう。

まとめ

薬剤師になるためには6年制の薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格するという長い道のりがあります。

近年の薬剤師国家試験合格率は60%台後半を維持しており、数字だけ見れば難易度はそれほど高くないように思えます。しかしそこに至るまでには継続的な努力と専門知識の習得が必要です。

薬剤師は医療現場や地域社会でのニーズが高い傾向にあり、資格を活かした職に就くこともできるでしょう。薬剤師を目指す方は資格取得までの流れを理解し、ぜひ早めに準備を始めてください。

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